今まで約500件の契約をし、年齢・ご家族構成・ご職業、様々なお客様を担当させていただく中で、いろいろな考え方や受け止め方があることを学ばせていただきました。前職も含め長く営業を担当していると、そんな中でもいろいろなお客様に合わせてどう接したらいいか、どんなことを望んでいるのかがわかってくるとともに、どう対応したら喜んでいただけるのかが身についてきました。お客様のお悩みは本当にさまざまで、一人として同じようなお客様はいらっしゃいませんが、それでもこのお客様にはこういうご提案をするべき、という形が経験を積むにつれて見えてきます。もちろん型通りにやっていいわけではありませんが、自身の引き出しからその都度最適と思えるやり方を選び、それが本当にお客様が望んでいることなのかを探りながら調整してゴールに向かう。そしてその中で自身も新しい気づきや発見があり、またひとつ対応できる幅が増える。長く経験を積むとそれだけである程度信頼は得られますが、経験を本当に活かすにはしっかりお客様のことを理解しなければいけませんし、最終的にお客様がどうしたいのかを見極めなければいけません。そこに至って初めて活きてくるのが経験だと思っています。

今まで長い営業経験を積み、私のやり方でお客様にご満足いただき、いくつかDS賞をいただけました。そして殿堂入りという栄誉をいただいた今なお、まだまだ「正解」というものはわかっていない気がしています。経験を積むことで見えてくるものは多くありますが、それによって今までは気づかなかった新しい課題も見えてくるんです。いつもお取り引きが終わったあとは自問自答します。ほんとうにこれでよかったのか、他にできることはなかったか。結局はお客様にご満足いただくのに「正解」はないんだと思います。その中でお客様のご要望を最大限叶える努力をする。お客様はもちろん、自分もこれがベストだと思えるところまでこだわる。それができるのも経験があるからだと自負は持ちつつ、それによってまたひとつ経験を積む。その繰り返しだと思いますね。何か必殺技のようなものがあればいいのですが、そんなものはないということも今はもう理解しています。ほんとうに日々の積み重ね、小さなことの積み重ねでしか物事は進まない。そういう意味では経験を積んだ今も、まだまだ成長できると思っています。殿堂入りした今、もう社内の表彰の対象ではないですが、これからもまた新しい知識・経験を身につけて、それを若いスタッフにも伝えていくことが自分の役割と思ってこれからも日々精進していきます。